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【自分を好きになる方法を知りたい方に】「自分の構造」加藤諦三

この記事では、前回に引き続き、加藤諦三さんの「自分の構造 逃げの心理と言いわけの論理」を紐解いていきたいと思います。

前回の記事では、人生が虚しく感じる原因について触れました↓

【人生が虚しい方に】「自分の構造」加藤諦三

そしてこの記事では、人生が虚しく感じる際の打開策を「自分を好きになる方法」と題してご紹介したいと思います。

前回の記事を読まれていない方は、そちらも見ていただけますとわかりやすいと思います。

それでは早速ご紹介していきます。

この本を読んでいただきたい方

・自分を好きになる方法を知りたい方
・人生が虚しいと感じる方
・20代の方

自分を好きになる方法①:元気な人とつきあう

まず第一は、元気な人と付き合おう、ということです。

 

個人的な人間関係において、元気のある人と付き合うことはとても大切なことです。

 

「元気のある人」というのは、「関心が外の世界に向かっている人」と言い換えることができます。

 

つまり、何かに関心を持っている人と一緒にいると、自発的な関心を持っていない人でも、呼応して関心を持つようになります。

 

自分のことが好きになれない人というのは、世界に対して関心を閉ざし、人とのつながりを避けてはいないでしょうか。

あるいは、関心を閉ざしている人と一緒にいることが多いのではないでしょうか。

 

そういった人と一緒にいると、お互いの劣等感をより強めることになりかねません。

 

誰にでも無気力になるときはあります。

しかしそんな時こそ大事なことは、人とのつながりを絶ってしまわないことが大切です。

そして世界に対しての関心を失ってしまわないことです。

 

人に会いたくないと感じるときこそ、元気な人と会い、元気をうつしてもらいましょう。

 

ヘーゲルは「最高の自由は、最高の共同である」といっています。

 

他者との関係性の中に、自己が生まれ、自由であることができ、自分を好きになる余裕が生まれるのです。

自分を好きになる方法②:どんなときも希望を持つ

自分を好きになる二つ目の方法は、どんなときも希望を持つこと、です。

 

これの逆は、「どうせだめだ」「やってもしょうがない」と決めつけて無気力になることです。

このような考え方は、その人を受動的にします。

 

現代は、現実と取り組む前に現実についての情報を多く手にすることができます。

 

そしてその情報に基づいて行動することで、情報の正しさを実感しているように錯覚する。

この事前の情報を踏まえた行動が、現実に対する無力感、悲観論を引き起こしているのです。

事前に得られた情報ありきの行動が、認識をゆがめます。

 

大切なことは、現実に対して決めてかからないことです。

「結果がわかっている」から希望を捨てたのではなく、希望を捨てたから「結果がわかってしまった」のです。

 

自分を好きでいるためには、どんな時も希望を持ちましょう。

 

と、本書の要約として書きましたが、私自身はそうは思えません。

どんな時も希望を持てればいいのですが、それが難しくなってきていることも確かです。

何しろ、本書が執筆された1980年とはあまりにも世の中が違います。

著者に変わって言わせてもらうなら、希望を完全に捨てることはしないでください、ということです。

自分を好きになる方法③:自分だけの大切なものをみつける

自分を好きになる方法の三つ目は、自分だけの大切なものをみつけることです。

 

ここで重要なことは、「人が価値を見出しているもの」ではなく「自分が価値を見出すもの」だということです。

 

前回の記事でも少し触れましたが、自分の価値を決めるのは、他人ではありません。

自分自身なのです。

 

他人に自分を印象付けることばかりを考えると、自分の個性を見失ってしまいます。

 

自分が熱中できるもの、関心が止まらない物を見つけられると、それはとても幸せなことです。

 

現在そういったものがない人は、これまでの人生を振り返ってみてください。

やっている最中に心地よかったもの、熱中したものが一つはあるはずです。

 

それが、自分だけの大切なものを見つけるヒントになるでしょう。

自分を好きになる方法④:欲望、苦痛を相対化する

自分を好きになる方法の最後は、欲望、苦痛を相対化することです。

これだと意味が分かりづらいので、逆を考えるとわかりやすいです。

つまり、「自分を嫌いになる行動は自分の欲望、苦痛を絶対化してしまう」です。

 

なにかで悩んでノイローゼになる人は、自分の苦しみを絶対的なものとしてとらえます。

まるでその悩みが、この世で最も苦しいものであるかのように。

 

情緒的に未成熟な人は、このように自分の苦痛を相対化して受け入れることができません。

 

世の中にはそう簡単に解消できない苦痛や悩みがたくさんあります。

このような苦痛(悩み)は現実として受け入れるしかありません。

 

これを絶対視して受け入れられない人は、自分の欲求を断念することができません。

自分の欲望が叶わない世界に自分を投げ出す決断ができないのです。

どこまでも自分の欲望、苦痛に固執して、相対化できないのです。

 

ただ、野心を持つことは大事です。

「いつか社長になるぞ!」といった前向きな願望ならば、むしろ抱くべきです。

 

ただ、大切なことが相対化することです。

ここでいうなら、「社長になることだけが人生ではない」と、仮になれなかった場合の自分を受け入れることです。

 

悩みの解消や、願望の達成がなされなかったとしても、それも正常であると自分を認めることです。

おわりに

ここまで、加藤諦三さんの著書を私なりに紐解いて、自分を好きになる方法について述べてきました。

 

改めて自分を認めることの単純さと、単純が故の難しさを感じました。

この本を読んですぐに変われる人がいたのなら、あってみたいものです。

 

本書のように、定期的に手に取り、内容を確認したくなる本が、私の考える良書です。

 

2021年も年末ですが、今年読んだ中でも指折りの良書でした。

 

創業60周年を記念した復刻というかたちで本書を出版してくださった大和書房さんに感謝を申し上げたいです。

みなさんも、2021年10月に本書は出版されたばかりですから、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

それでは失礼します。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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