必死に就職活動を行って名の知れた大企業に入社したはいいものの
「何か違う気がする」
「もっと新しいことがやりたい」
そんな気持ちからベンチャー企業に転職する人は、今日たくさんいらっしゃるでしょう。
私自身も大学院修士課程を修了後、農林水産関連の一部上場企業に3年間勤めたのちに、様々な理由からバイオベンチャーに転職して研究開発を行っています。
しかし、実際にベンチャー企業に転職した後で理想と現実のギャップを感じ後悔するひとも少なくありません。
私の職場でも一週間で辞めた人、3か月で辞めた人がいたりするなど、結果的にベンチャー企業への転職を後悔することになった人がたくさんいます。
一方で私を含めベンチャー企業に転職したことで充実した環境や生活を手にできる人がいることも事実です。
このような人たちと後悔してしまう人たちにはどのような差があるのでしょうか?
ベンチャー企業への転職を成功させる方法、知っておくべきリスクなど、ベンチャー企業への転職を考えている人が知りたいことをご紹介します。
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ベンチャー企業への転職を成功させる3つの方法

ベンチャー企業への転職で後悔してしまう原因の多くは、イメージのみで転職を決めてしまうことにあります。
そこで、イメージではなく現実的にベンチャー企業の情報を集め、自分が望む具体的なプランを立てることが必要となります。
方法①:主体性
まず、ベンチャー企業に転職するなら何よりも大切になるのは主体性です。
小規模なベンチャー企業は少数精鋭で仕事をしていることがほとんどで、一人一人が主体性をもって動いています。
ベンチャー企業は仕事の進め方やルールが未整備で、労働環境が整っていないという場合がほとんどで、その都度自分で考えて行動することが求められます。
ベンチャー企業では事業を成功させることに全力を注ぐため、その他の細かい部分に時間を割いている暇はないです。
自分で考えて動くことができないとベンチャー企業の環境に馴染むことは難しいでしょう。
このようなベンチャー企業では「自分はどのようなことに取り組んでいきたいのか」ということについて考えることが重要になってきます。
このビジョンが明確になっていれば自然と主体性も生まれ、自ら行動できるようになります。
方法②:キャリアプラン
自分がやりたいことについて考えたら、さらにそれを発展させて自分のキャリアプランを考えてみましょう。
「最終的に自分はどんな働き方がしたいのか」
「そのためにはどんな企業に行く必要があるのか」
ということを考え、それに沿ってキャリアのゴールから逆算して考えてみましょう。
当然設定したゴールは、今後仕事をしていくうちに変わることもあるでしょう。
それは当然のことで全く問題ありません。
大切なのは目標を設定することです。
なんとなく仕事をしていくようでは最終的に到達する地点がわからずプランを立てることもできませんし、何か一貫した強みを見つけることも難しくなります。
実績やスキルを積み重ねることは自分の強みにも、武器にもなるのです。
方法③:転職先での働き方
転職先での働き方を転職してから考えるようでは、ベンチャー企業の場合は遅いでしょう。
ベンチャー企業はスピード感を求められます。
入社して即戦力になれるような人材でないと、そもそもベンチャー企業に採用されることも難しいでしょう。
そこで、ベンチャー企業に転職したら一体どのような働き方をしていきたいのか、経営者や在籍メンバーたちとどのようにして事業を拡大し、会社を成長させていきたいのかは、予め具体的に考えておく必要があります。
転職先のベンチャー企業に自分が就職したら
- 一体どのような貢献が出来るのか
- 自分はその事業に対してどんな思いがあるのか
- どんなアイディアを持っているか
- 思い描いているビジョンを実現させるために自分はどんなことが出来るのか
このようなことを具体的に経営者に伝えることが出来れば良い印象を与えることが出来ますし、経営者との意思疎通もしやすくなるはずです。
ベンチャー企業では経営者を含めた在籍メンバーとのコミュニケーションもとても大切です。
コミュニケーションが取れないことで仕事が思うようにいかないという事になってしまっては、どんなに高い能力を持っていたとしてもそれを活かし切ることは出来ません。
どんなに仕事が楽しくとも職場の人間関係が悪いようでは、だんだんとその仕事まで苦痛になってきてしまいます。
仕事の内容だけでなく、経営者や在籍メンバー、業種との相性なども全て含めた転職先での働き方について、考えておくようにしましょう。
ベンチャー企業に転職するリスク

ベンチャー企業に転職する際に考えておくべきことはまだあります。
それが「リスク」です。
ベンチャー企業に転職するなら避けることが出来ないリスクについて考えてみましょう。
相性のリスク
ベンチャー企業では経営者の考え方が社風に色濃く反映されます。
会社の制度やルールはこの経営者や起業当初のメンバーで作り上げられたもののため、大企業とは大きく異なり特徴あるものになるでしょう。
また、競争の厳しいベンチャー企業では結果を出すことが求められます。
その少数精鋭の優秀な人材の中で結果を出すことができなければ評価も上がらず、大切な仕事を任してもらえなかったり、給与がいつまでも上がらなかったりと仕事のモチベーション低下も起こります。
企業の社風に自分が馴染むことができれば問題ありませんが、どうしても馴染めず仕事の効率が悪くなってしまったり、ストレスになってしまうと再度転職しなければいけなくなってしまいます。
倒産のリスク
ベンチャー企業は他の企業が手を出していない分野や全く新しいことに挑戦することで、今までになかったサービスや商品を提供し、社会に貢献して急成長することを目指しています。
他の誰もやっていないことはイノベーションを起こす可能性もありますが、逆に全く見向きもされずに終わってしまう可能性もあります。
このような性質上、ベンチャー企業には信用力がなく、多くの場面で資金不足に直面します。
どんなに将来性のある企業だとしても、資金が尽きてしまえばもうどうすることも出来ず、倒産するしか無くなってしまうのです。
まとめ

今までになかった新しいことに挑戦するというベンチャー企業はとても魅力ある企業です。
特に、目標をしっかり持っている人からすれば理想的な最高の企業とも言えるでしょう。
自分のやりたい事をやるため、キャリアアップのため、転職したい理由については人それぞれだと思いますが、ベンチャー企業へ転職する前にはリスクについて知り、転職後のキャリアプランや転職先での働き方を具体的に考えておくことが重要です。
今回ご紹介したようなリスクに気をつけ、成功のための方法を実践すればイメージや勢いではなく、余裕を持ってベンチャー企業に飛び込んでいくことが出来ます。
転職活動も自分のキャリアプランのうちの一つ。
戦略的にベンチャー企業への転職活動を進めていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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