こんにちは、やまかわです!
私は毎月の手取り給料のうち60%を株式投資に回している個人投資家です。
株式投資のポートフォリオは90%をインデックス投資、10%を米国個別株に投資しています。
米国個別株に期待していることは、中長期の目線で、市場平均以上の成長、あるいは株価が10倍になるような
圧倒的な成長力によるキャピタルゲインです。
米国個別株の運用状況については月に一度、ブログにまとめています。
そしてこの記事では、私も実際に投資している「プラグパワー(PLUG)」について紹介したいと思います。
この記事を読んでいただければ
- プラグパワー(PLUG)がどんな会社なのか
- プラグパワー(PLUG)の戦略
- プラグパワー(PLUG)の成長性
について知ることができます。
投資は自己責任でお願いします。
プラグパワー(PLUG)ってどんな会社?

プラグパワー(Plug Power Inc)は、水素燃料電池のプロバイダーです。
1990年代後半に設立され、燃料電池製品の製造を開始しました。
そして2008年頃、現在のCEOであるアンディ・マーシュが入社。
それまで、燃料電池は一部の企業で開発されていましたが、燃料電池の市場がなく、用途も明確ではありませんでした。
そこでプラグパワーは燃料電池の市場を確立することが必要だと考え、アンディ指導の下
- 「そもそも、燃料電池は何を提供してくれるのか」
- 「どのようなメリットがあるのか」
を追求してきました。
以来、燃料電池と燃料処理技術、燃料電池/バッテリーハイブリッド技術、及び関連する水素の生成・貯蔵・分配に焦点を当て、
サプライチェーン及びアプリケーション、電気自動車、定置型電力市場などに、クリーンな水素及び燃料電池を提供しています。
一言で言うなら、プラグパワーは水素関連インフラと水素燃料電池を手掛けている会社です。
現在の主な取引先はマテリアルハンドリング(マテハン)事業を手掛ける会社です。
マテリアルハンドリングとは、「生産拠点や物流拠点内の原材料、仕掛品、完成品の全ての移動にかかわる手間」のことを指します。
そしてマテリアルハンドリング事業の主要な目的はその手間(=無駄)を極力へらし、コストを削減することにあります。
プラグパワーは大規模な倉庫や流通センターで使用されるフォークリフトに水素電池を搭載し、高い生産性と低コスト化を実現します。
プラグパワー(PLUG)の戦略とは?

マテハン事業における高い生産性と低ダウンタイム化
大規模な倉庫や流通センターで稼働するフォークリフトには、鉛蓄電池式またはリチウムイオン電池式のものがあります。
そして通常フォークリフト1台につき3個のバッテリーが搭載されています。
従来の鉛蓄電池式またはリチウムイオン電池式フォークリフトであれば、バッテリーが無くなればバッテリー充電室でバッテリーを交換する必要があります。
この充電室は2人ぐらいで管理され、そこで重い鉛蓄電池を外して別の電池を入れ替えます。
外したバッテリーには、冷却しなければならないものもあります。
この間、フォークリフトが稼働できない時間=ダウンタイムがどうしても20分ほど発生してしまいます。
しかし、プラグパワーが提供する水素電池ならびに水素供給システムを用いれば、こういった充電質が必要なく、かつダウンタイムもほとんど発生しません。
そのため、
- 充電室が不要=人員削減、省スペース化
- ダウンタイムの解消=一台当たりの稼働率上昇
が実現できます。
顧客はプラグパワーの製品に切り替えてから1年ほどで生産性が15〜20%向上し、大幅なコストダウンを見込めます。
この事実が既存のマテハン事業との競争優位性を生み出します。
オンロード・モビリティ(道路での輸送能力)
プラグパワーは、欧州の小型商用車市場でシェア2位のルノーとパートナーシップ契約を結び、「HYVIA」という合弁会社を設立したことを発表しました。
ルノーとの合弁会社は、欧州の小型商用バッテリー電気自動車市場の30%を狙っています。
2025年には2万台、最大で15万台の車両を生産する予定です。
他にも北米、米国、韓国の企業と連携し、トラック輸送、鉄道、貨物輸送などのオンロード・モビリティの充填ステーションや燃料インフラを供給する戦略を考えています。
プラグパワー(PLUG)の成長性は?

名だたる企業が大口顧客
プラグパワーはウォルマート、アマゾン、ホーム・デポ(HD)、カルフールといった大口顧客と取引しています。
例えば、アマゾンはプラグパワー製品の使用を2020年末時点で36~37拠点で使用しており、2021年には30拠点以上を追加しています。
アマゾンの最新センターは初めから水素燃料電池を使用して稼働しているのです。
皆さんもご存じかと思いますが、アマゾンの流通拠点は大規模であり、一拠点あたり200台~300台のフォークリフトが稼働します。
それがすでに60を超える拠点で稼働しているのです。
さらには2020年、プラグパワーは世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートのEコマース部門への進出を発表しました。
同社のEコマース部門だけでも、配送センターと同規模の拠点が25箇所以上ある大規模な顧客です。
同社に対してもポートフォリオ・アプローチで、水素燃料供給インフラを提供し、さらに液体水素燃料の販売を契約しています。
一度製品を売って終わるのではなく、定期的な収益が見込めるビジネスモデルとなっています。
このビジネスモデルのため、アマゾンやウォルマートなどといった大企業が成長するにつれてプラグパワーも成長します。
アメリカを代表する大企業が大口顧客である時点で、持続可能な成長を期待できると言えるのではないでしょうか。
財務状況
プラグパワーの市場が拡大する一方で、多額の設備投資を行っているため、いまだに黒字化は達成されていません。
これらの設備投資は、参入するすべての市場で大きなマーケットシェアを獲得するためです。
この設備投資があるからこそ、競合他社にとって非常に高い参入障壁を築くことができます。
プラグパワーのIR責任者であるロベルト・フリーランダー氏は、黒字化の時期について、「2022年末」と述べています。
ロベルト氏が言った通りに来年度の決算で黒字化するようであれば、プラグパワーの株価は上昇していくでしょう。
そうなる未来を信じるのであれば、2022年はプラグパワーの株を割安で購入する最後のチャンスとなるかもしれません。
プラグパワー(PLUG)への投資方針
上記はプラグパワーの株価推移を示しています(常時更新されます)。
私はプラグパワーへ積極的に投資する方針です。
2050年には10兆ドル規模の水素経済が到来すると言われている中で、プラグパワーは市場シェア拡大に向けて積極的な水素製造戦略に着手しました。
そしてすでにアマゾン、ウォルマート、ホームデポといった大口顧客と契約しているため、着実に売り上げを伸ばしていくことが予想されます。
2022年はアメリカのスタグフレーションの懸念などにより、グロース株にとって向かい風の一年となりそうです。
しかし私はこれを絶好の買い場と考え、プラグパワーの株価が50日移動平均線を割り込むようなタイミングで積極的に、継続的に買い増していく方針です。
仮に2022年に黒字化が達成されなくても、達成は時間の問題でしょう。
3年、5年、10年と中長期的に見たときにはプラグパワーは間違いなく業績を伸ばし、株価も上昇していく未来に賭けます。
プラグパワーの紹介は以上で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!