みなさんは「黄金比」というものをご存じですか?
一般的な意味では、「タレの黄金比は醤油とみりんが1:1」などと言ったりしますが、ここでは数学的な黄金比のことを指します。

上記のフィボナッチ数列で表される比のことであり、近似値はおおよそ1:1.6となります。
この黄金比は巷で、「物の形が黄金比になるとき、安定した美感を与える」という説があります。
もっとも身近なものは長方形の形で、代表例が「名刺」です。
サラリーマンの必需品である名刺は、縦:横=1:1.6になっています。
またミロのヴィーナスも有名ですね。
ミロのヴィーナスはヘソを中心として、ヘソから上と下で1:1.6となっています。
黄金比が造形にもたらす美しさに関しては諸説あります。
そしてここからは私自身が「これも黄金比なのか!」と知って驚いたことや、「これも黄金比なのでは?」と思うものについて書き連ねます。
なお、ここからの内容は私の想像を多分に含むので、そのつもりで読んでいただけると幸いです。
(摂理)植物の枝が生えてくる向き

植物は太陽の光をエネルギーに変える、光合成をおこなっています。
エネルギーを効率的に作るためには、効率よく太陽に当たらなければなりません。
葉が重なるように枝を伸ばしては、効率は悪くなりますよね?
そこで、植物は枝が生えて、その次の枝を伸ばすときには、黄金比で向きを変えるのです。
一周360度を黄金比の1.6で割ると225度になります。
小さい方の角度は360-225=135度となります。
つまり植物は枝を一本伸ばすと、そこから黄金比の割合で角度を変えて、次の枝を伸ばすのです。
そうして効率的な光合成を達成しているのです。
(予想)体の各部位

手のひらを見ていると、指先~又と又~手首までが黄金比になっている気がします。
また、手首~肘と肘~腕の付け根まで。
となってくると、ミロのヴィーナスでもそうでしたが、体のパーツには、たくさんの黄金比が隠れていそうですね。
あんなところと、こんなところが黄金比率だった!なんてこともあるかもしれません。
(摂理)糖の還元末端における-OH基の自然存在比

いきなり何を言いだすのかと思われたかもしれません。
実は私、大学院時代に糖を分解する「糖質分解酵素」という酵素の研究をしていました。
糖というものはグルコースという分子が多数連なってできたものです。
この連なっているものには、必ず「端っこ」が存在します。
その端っこのことを「還元末端」といいます。
この還元末端にはOH基というパーツがついています。
そしてこのOH基というパーツが上を向いたり(β型)、下を向いたり(α型)と常に向きを変えるのです。
そこでもし仮に、還元末端を写真にとることができたら、下を向いてる(α型):上を向いてる (β型) =1:1.6になります。
嘘かと思うかもしれませんが、本当です。
なんとも不思議ですよね。
生命体がバランスの良い状態=黄金比に収束するのは納得できますが、生命でない原子レベルでも黄金比はバランス(エネルギー効率)が良いようです。
(予想)ツンデレのツンとデレの割合

この世にはツンデレという輩が存在します。
普段はツンツンしていてそっけない態度をとるのですが、不意なタイミングで甘える一面=デレをみせます。
皆さんの周りにはそんな人がいますでしょうか。
私はこのツンとデレの割合が黄金比ではないのかと考えるのです。
仮にこのバランスが崩れる、例えばツンの割合が多くなると、それは愛想が悪い人です。
逆にデレの割合が多いと、それは世間知らずのお嬢さん(おぼっちゃん)です。
つまりツンデレとはツン:デレ=1:1.6という絶妙なバランスにおいてのみ発現する、稀有な個性であると推察します。
証明されるのも時間の問題でしょう。
おわりに
自然の摂理がもたらす不思議な世界を楽しんでいただけたでしょうか。
時として自然は証明できない論理をはらんでいます。
理解できないからこそ魅了されるのかもしれませんね。
皆さんも身の回りに潜む黄金比を探してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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