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【人生がつまらないと感じる方に】「自分の中に毒を持て」岡本太郎

本日は岡本太郎さんの「自分の中に毒を持て」を紹介します。

まさに「毒をもって毒を制する」意図が汲み取られるタイトル。

 

何も考えずにただ生きていると、知らず知らずのうちに人は毒を摂取してしまいます。

その毒の名は「情報格差」「所得格差」「教育格差」「資本主義」「虚無主義」などの、あらゆる形態をとります。

そのような、毒が蔓延している現代だからこそ、

  • 何をして生きていけばいいのか
  • 何のために生まれてきたのか
  • 自分は何がしたいのか

といった疑問を抱くのは当然のことでしょう。

そして、誰しも一度は考える疑問でしょう。

 

そのような毒に対処するには、自分の中にも毒を持つことが一つの手段だと、岡本太郎さんは言います。

この記事では、本書をもとに「毒の持ち方」を紐解いていきます。

この本を読んでいただきたい方

・人生がつまらないと感じる方
・「何か面白いことないかな~」が口癖の方
・10代、20代の方

好かれるヤツほどダメになる

本書は一貫して、自分自身の「生き方」を問う内容になっています。

 

より幸せに生きていこうとするために、人に良く思われようとする人がいます。

みなさんは、内向的な性格なのに、外向的にふるまったりした経験はないでしょうか。

 

人生において自分が幸福を感じられるかどうかは、他者との相対的なものではなく、あくまで自分自身の絶対的なもので決まります。

言い換えれば、受動的では幸福が得られず、能動的でこそ幸福は得られます。

あなた自身の幸福度には、他者はほとんど関与しません。

仮に幸福感を得られたとしても、その幸福にはすぐに慣れる、あるいは罪悪感を感じるでしょう。

 

人に嫌われたくないという心理が働くのは、甘えであると岡本太郎はいいます。

自分を大事にしすぎているから、色々と思い悩む。
そんなに大事にしないで、よしそれなら今度から、好かれなくてもいいと決心して、自分を投げ出してしまうのだ。
(中略)
言葉はすべて自分以前にすでに作られたものだし、純粋で、ほんとうの感情はなかなかそれにぴったり合うはずがない。
何を言ってもなんか本当の自分じゃないという気がする。自分は創造していない、ほんとうではない、絶えずそういう意識がある。自己嫌悪を起こす。
(中略)
人は自分を客観視しているように思っていても、実は誰でも自分が好きで、大事にしすぎているのだ。

(「自分の中に毒を持て」岡本太郎(青春文庫)より引用)

 

どんな自分であろうとそのままの人間を押し通すことが、逆に認められ、信用されるということにつながるのです。

周囲に気を配れることも大事かもしれませんが、他者からの視線を除外して、自分の声に耳を傾け、言語化することが「毒を持つ」ための第一歩です。

迷ったら、危険な道に賭ける

ひと昔前に比べたら、現代人でメチャクチャな人というのは少なくなっています。

(昔に比べて)人生の早い段階で成熟し、自分のこと(特にマイナスな面)についてよくわかっています。

 

ただ、それがゆえに悩んでしまうわけですね。

岡本太郎曰く、そういった人の特徴は、「自分だけは特別だ」と思っているようです。

例えば、「自分は」だらしがない、「自分は」神経質だ、など。

ただ残念ながらそれは誤りで、むしろほとんどがそんな人間なんです。

 

そこで岡本太郎が勧めるのが逆の発想法で、自分が思うダメな方、マイナスな方を選択するということです。

みんなどうしても、安全な道をとりたがるものだけれど、それが駄目なんだ。人間、自分を大切にして、安全を望むんだったら、何もできなくなってしまう。
計算づくでない人生を体験することだ。誰もが計算づくで、自分の人生を生きている。
(中略)
駄目になる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。
そうすれば、必ず自分自身がワァーっともり上がってくるに違いない。それが生きるパッションなんだ。
今は、ほとんどの人がパッションを忘れてしまっているようだ。

(「自分の中に毒を持て」岡本太郎(青春文庫)より引用)

 

つまり、「普通はこういうことしない」「自分にはこういうことはできない」ものに挑むことが、自分の中に毒を持つことになるというのです。

 

人生は常に選択の連続です。

その選択は、先が見通せる安全な道と、なにか危険を感じるが惹かれる道の二択であることが往々にしてあります。

当然不安に駆られますが、そこは運命を爆発させて、危険な道に賭けてこそ、人生は生き生きと輝きだすのです。

自分を認めさせようとか、この社会のなかで自分がどういう役割を果たせるんだろうかとか、いろいろ状況を考えたり、成果を計算したり、そういうことで自分を貫こうとしても、無意味な袋小路に入ってしまう。
今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。

(「自分の中に毒を持て」岡本太郎(青春文庫)より引用)

読後に感じたこと

岡本太郎さんのいう「毒」とはつまり、「他者を鑑みない冷徹さ」のことをいうのだと感じました。

 

現代人を取り巻く資本主義システムは、私たちに優しくありません。

であれば、私たちも社会に対して優しくする必要性はないはずです。(もちろん暴力性はいけません)

 

己の中にある毒の成分を抽出、濃縮して、爆発させましょう!

みなさんの人生が輝くきっかけになれれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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