今回は日経BP総研が編著を行った「ビジネスを変える100のブルーオーシャン」を処方します。
本書は、日経BP総研の研究員80人が予測した2030年時点でビジネスが盛んにおこなわれている分野や、そのビジネスモデルを2019年時点で予測したものです。
もちろん未来は誰にもわかりませんが、ビジネスという巨大なプラットフォームは、彗星のごとく突然現れるものではありません。
2030年頃に盛んにおこなわれるビジネスは、ある程度現時点において存在する者の中から生まれるはずです。
中でもブルーオーシャン=「まだその分野に参入している人が少ない領域」に絞って、本著はその規模と攻略法を予想しようというのです。
(例:フードテック、天災予報、宇宙移住、スリープマネジメント、エドテックなど)
ちなみに日経BP総研とは、下記のような団体です。
日本経済新聞社の100%子会社、日経BPのリサーチ&コンサルティング部門。日経ビジネスなどの経営誌、日経トレンディなどの生活情報誌、日経アーキテクチュア、日経エレクトロニクス、日経コンピュータ、日経メディカルなど技術情報誌の編集長や記者経験者など総勢80名を超える。
(「ビジネスを変える100のブルーオーシャン」日経BP総研 より抜粋)
研究員の知見、人脈、情報発信力を生かし、企業や団体の経営改革、人材戦略、事業創出、マーケティング・顧客開拓を支援している
・サラリーマンの方
・転職、起業を考えている方
・株式投資を行っている方
未来の可能性を知る重要性

以前、私は別の書評記事「転職の思考法」において、「伸びている業界に身を置くことは、その人の市場価値を高めることにつながる」と言いました。
これから伸びる業界とは、つまりブルーオーシャンのことです。
転職をする際には、これから伸びる業界を知っておくことは、人生の選択をするうえで重要なことでしょう。
自分が転職しようとしている業界が、あるいは今いる業界が、今後どういった時代のうねりをうけるのか、知っているにこしたことはありません。
また、株式を運用して資産運用をしている方においても、これから伸びてくる産業にどんなものがあるのか、知っておくだけで資産運用の仕方や成果に差が生まれてくるかもしれません。
いまだ評価されていないバリュー株を見出すことは、たとえ運用額の少ない個人投資家でも、いや、だからこそ憧れますよね。
現在世に生まれつつある産業のタネを、すべて把握することは現実的ではありません。
現代における技術進歩の速度を考えると、まったく予想しない産業が成り立つ可能性だってあります。
その情報を得るうえで、本著は必ず役に立つでしょう。
未来を予想して攻略せよ!

本書はただ将来伸びる業界を紹介しているだけではありません。
その業界での攻略法についても言及されています。
こういった業界が伸びる、生まれてくる。
参入する団体はそのうえで、こういったことに注意を払う必要がある、ということまで紹介しているのです。
付随して伸びる産業であったり、関連性のある業界に気づくことができます。
そうすることで、情報の精度を上げることができます。
つまり(前出の内容とかぶりますが)、今自分がいる業界自身が伸びる可能性、またそれに関連して伸びる分野についても知ることができるのです。
たとえ転職などを考えていなかったとしても、知っておく価値のある情報であることは間違いないでしょう。
読後に感じたこと
技術の進歩などで変化が目まぐるしい現代において、未来についての情報を得ることは、時としてものすごい価値になるでしょう。
それは日々の仕事然り、転職然り、株式運用然り。
何においても情報というものは武器になります。
可能性を知るだけなら新聞でも事足りるかもしれませんが、やはり書籍としてまとまっているものは情報の精度に差があります。
我々の未来に関する情報を手に入れたい方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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