今日はおすすめの読書、なかでも漫画「BLUE GIANT」についてです。
漫画が読書?と思う方もいるかもしれませんが、私は漫画も読書だと考えています。
得られるもの、感じることがあるのなら、それに絵が伴おうがセリフがあろうが、キャラクターがどうとかは関係ないと思います。
むしろ絵があるからこそ、感じられることがあります。
なかでもこのBLUE GIANT、驚かないでください、本から音が聞こえるんです。
☑世界一のジャズプレイヤーになる

この漫画の主人公は宮本大という仙台市に住む高校生です。
大はジャズに魅せられたことをきっかけに、世界一のサックスプレイヤーを目指します。
皆さんはそんなことを言う友達がいたらどう思いますか?
まず間違いなく、そんなことは無理だろう、そもそも世界一のジャズプレイヤーって何?と言いたくなるでしょう。
私も同じです。
そんな冷やかしや、嘲笑をよそに、大はサックスの練習を圧倒的な量で続けます。
文字通り、雨の日も雪の日も。
次第に、技術は向上していきます。
応援してくれる家族や仲間、また幸運も手伝って、大はめきめきとジャズプレイヤーとしての力量をつけていきます。
主戦場をジャズバーに移し、プロヂューサーの目にも留まるようになったある日、ジャズトリオを組むメンバーに不幸が降りかかります。
そしてそれ以上メンバーでジャズを続けていくことができなくなった大は、海外でサックスの技術を磨くことを決意します。
☑アツすぎる漫画!

主人公である宮本大はまっすぐに誠実、かつ情熱あふれる男です。
残念ながら、「音」をテーマにした漫画であるため、大のアツさを言葉にすることが難しいです。
ブログなので何とか文字にできたらと思うのですが、どれも稚拙な表現になってしまいます。
大のアツさは音に宿ります。言語を超えて人々を魅了します。
もちろん漫画ですので音は聞こえるはずがないのです。
もちろん正確には聞こえませんが、まるで聞こえてくるかのような臨場感があり、熱量がビンビンに伝わってきます。
漫画から熱量が迸ります。
大の情熱を目の当たりにすると、読んでいるこちらが、「何かしなくては!」と感化され生き急いでしまいます(笑)
石塚真一さんの漫画で代表的なものに山岳レスキューを舞台にした「岳」がありますが、
岳は無言の感情が言葉を介さず、表情や間(ま)で描かれています。
セリフ以外に秘められた想いまでを描く、石塚真一さんの描く力に驚くばかりです。
☑読んで感じること

まずはなんといっても楽器っていいな、と。
大のサックスを聞いていて感じたことですが、楽器を一つ演奏できるということは、言語を一つ習得できたことと同じようなものだと思います。
そして挑戦することの美しさ。
挑戦する人と、それを応援する人のつながり。
自分は人生で何かを成し遂げることはできるのだろうか、このままのほほんと生きていていいのかと、背中を押してくれる作品です。
彼のように、愚直に、本気で取り組めるものを、なにか人生の中で見出したいものです。
そのために明日も生きていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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